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鍼治療
1部位5,500円/回
鍼治療は、東洋医学の基本的な考え方に基づき、非常に細い専用の鍼(はり)を身体の特定のポイント(ツボ/経穴)に刺入することで、体内のバランスや自然治癒力を整える治療法です。
日本の鍼治療では、髪の毛ほどの細いディスポーザブル(使い捨て)の鍼を用いることが一般的で、痛みはほとんど感じないか、あってもわずかなチクッとした程度です。
鍼治療の仕組みと主な効果
鎮痛作用(ゲートコントロール・脳内物質の放出)
鍼の刺激が脳に伝わることで、痛みを抑制するシステム(下行性疼痛抑制系)を活性化させたり、脳内からエンドルフィンなどの鎮痛物質(モルヒネに似た作用を持つ物質)が放出されたりすることで、痛みを緩和します。
これにより、肩こり、腰痛、神経痛などの痛みを和らげます。
血流促進・代謝改善
鍼を筋肉や細胞組織に刺すことで、身体がこれを「軽い損傷」と認識し、その部分を治そうとして血流を集めます。
血管が拡張し血流が良くなることで、酸素や栄養が患部に行き渡り、痛みや疲労の原因となる老廃物の排出(デトックス)が促されます。
自律神経・内臓機能の調整
鍼は、内臓の働きをコントロールする自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整える作用があります。これは、皮膚の刺激が神経を通じて内臓に影響を与える「体性-内臓反射」という仕組みによります。
ストレスの軽減、リラックス効果、内臓機能の活性化、ホルモンバランスの調整など、全身の恒常性(バランスを保とうとする力)を高めます。
こんな人におすすめ
鍼治療は、痛みの緩和だけでなく、体質改善や自律神経の調整にも優れており、非常に幅広い症状に適用されます。
特に世界保健機関(WHO)では、神経系疾患、運動器系疾患、呼吸器系疾患、消化器系疾患、婦人科系疾患など、多岐にわたる疾患に対して鍼灸治療の有効性が認められています。
鍼治療は、症状が出てから日が浅いもの(急性期)の方が比較的早く効果が出やすい傾向がありますが、慢性的な症状も体質改善を通じて根気よく治療していくことができます。
おすすめな人・お悩み | 具体的な症状・ニーズ |
痛みの症状 | 慢性的な腰痛・肩こり、神経痛(坐骨神経痛など)、頭痛(特に緊張型)、関節炎、五十肩、腱鞘炎など。 |
自律神経・ストレス関連 | 自律神経失調症、不眠症、めまい、耳鳴り、ストレスからくる体の不調、慢性的な疲労・倦怠感。 |
女性特有の不調 | 生理痛、月経不順、冷え性、更年期障害、不妊治療の一環として。 |
内科系・消化器系の不調 | 胃腸の不調(胃炎、消化不良、便秘、下痢)、風邪の予防や後遺症など。 |
リハビリテーション | 脳卒中後遺症、外傷後の後遺症(骨折、 むちうちなど)の機能回復サポート。 |

